巷で話題の英語教材「ネイティブイングリッシュ」を実際に試してみたので、その感想と評価を本音でレビューしたいと思います。人気、満足度ナンバーワンとの呼び声も高い教材の中身は一体、どんなものなのでしょうか。
ネイティブイングリッシュは効果ない?
「ネイティブイングリッシュを聞くだけで話せるようになる」という宣伝文句はさすがに大げさです。ネイティブイングリッシュを実践するだけでネイティブになれるかといったらなれないでしょう。
しかしネイティブイングリッシュで紹介されている会話文は、実際にネイティブが使う英語であることは間違いないので、真剣に取り組んで最後までやり遂げれば効果が出ないはずがないです。
テスト勉強が目的の場合は確かに文法や理論的なことを知っておく必要もあります。それに対し英会話は基本的にそれぞれの状況に応じたフレーズ、言い回し、表現を実際に聞いて、使って、暗記していくだけです。
こういうふうに言われたら、こう返すというのはある程度パターンが決まっています。だから大事なのはまずは基本的な会話文を暗記してしまうことです。
一度、基本を身につけたら後はその表現の幅を広げていくだけで、いくらでもスキルアップできます。その訓練のツールとしてネイティブイングリッシュは最適なのです。
もちろん効果や成長具合は人によっても差があるでしょうし、センスや才能も関係あるでしょう。けれどもその差は多くの場合、やるかやらないかです。
ネイティブイングリッシュのメソッドとは?
ネイティブイングリッシュは、リスニング&スピーキング専用CDとテキストを使いながらネイティブスピーカーが話す生の英語を覚えていく教材です。
従来の英語教材と違って小難しい文法にフォーカスするのではなく、あくまでも実際に英語が話せるようになるために設計されています。
そのため教材の中で挙げられているトピックは日常会話で使われるフレーズや会話ばかりで、それらを聞き流し、発音し、暗記し、実際に使っていくことでネイティブスピーカーの英語を習得することを目指します。
ネイティブイングリッシュの中身と使い方
ネイティブイングリッシュは、次のような複数のCDとテキスト教材のセットで構成されています。
- 教材のマニュアル、スケジュール表、解説を含むテキストブック(青色)
- ビジネス英語の解説を含むテキストブック(赤色)
- ネイティブイングリッシュ・リスニングCD(6枚)
- ネイティブイングリッシュ・スピーキングCD(6枚)
- ネイティブイングリッシュ・ビジネス・リスニングCD(2枚)
- ネイティブイングリッシュ・ビジネス・スピーキングCD(2枚)
- ニュアンス解説&ナチュラルスピードCD(6枚)
青いテキストブックを開くと、それぞれの教材の特徴が書かれています。
リスニングCD
高速英語・日本語とナチュラルスピード英語・日本語を交互に聞き分けることで、ナチュラルスピードがゆっくりに感じられるリンスニング力向上のためのCD。
スピーキングCD
ナチュラルスピード日本語、低速英語、高速英語の順に再生され、それに合わせて自分で発音していくスピーキング力向上のためのCD。・
ニュアンス解説
バイリンガルDJのマイケル・リヴァースによるラジオ番組風の英語講座。学習者の質問をマイケル・リヴァースが例を交えて細かいニュアンスの違いを教えてくれるCD。これだけでおよそ3時間の内容です。
ナチュラルスピードCD
ナチュラルスピード英語だけを収録したCD。日本語訳が一切なく、ある程度英語に慣れてきたときに聞けば自分の上達がはっきり分かります。CDを聞きながらディクテーションに使うのもありです。
ネイティブイングリッシュの題材
ネイティブイングリッシュが取り扱う題材は大きく分けて次の4つです。
- 会話
- フレーズ
- 記事
- コラム
いずれの題材においてもCDとテキストブックの内容が連動しているので、その両方を使って英語の会話文を勉強していくことができます。
メインはCDを聞くことですが、それだけで終わりの教材ではないです。CDを聞きながらテキストブックの解説を読めば表現や単語の理解を深めることができます。
CDを聞きながら文章を一つ一つ紙に書きあげればさらに学習効果が上がります。また、テキストは一切見ずにCDの音声だけを聞いてリスニング力を養いながら後に続いて発音するのも練習になりますね。
ネイティブイングリッシュの勉強方法
基本的には自分のやりたいときに好きなように教材を利用すればOKですが、ネイティブイングリッシュはおおよそ次ぎのような学習方法を推奨しています。
- リスニングCDを聞いて内容を把握する
- スピーキングCDでスローな速度とナチュラルスピードを交互に聞いたうえで声を出して発音する。
- ニュアンス解説CDで、細かいニュアンスの違いを理解し、表現の幅を広げる
- 英語ナチュラルスピードCDで、リスニングの仕上げを行い、英文を書き上げる
- テキストブックで、フレーズの解説を見ながら理解力を上げる
以上のことを効率的やるためにスケジュール表が用意されています。
何から始めたらいいか分からない人は、カレンダーに沿ってやっていくことで計画的に勉強ができそうです。それぞれのペースによって学習期間は変わってくるでしょうが、標準の学習期間は3ヶ月が目安です。
1日1ページずつ進んではじっくり復習しながらやりたい人は、160日以上かけて学習するのもありです。それだけボリューム満点の内容になっていて、青いテキストブックにはDAY 167まで、赤いビジネス用のテキストブックにはDay 28までトピックが用意されています。
ネイティブイングリッシュのメリット&デメリット
では続いてメリットとデメリットについて話していきたいと思います。まずはデメリットから。
ネイティブイングリッシュのデメリット
CDというフォーマットが古い
デジタル時代の今の世の中で、CDというフォーマットはやや時代遅れな感じがします。というのも最近では自宅にCDプレーヤーがない人も少なくないし、パソコンでもCD-ROMが付いていない機器がほとんどだからです。
通勤、通学中に聞くためには一度スマホやタブレットにデータを移す必要があります。そういった手間を省くためにもオンラインでダウンロードできるようにしてくれればもっと便利になっていたでしょう。
おそらく不正コピー防止のための戦略なのでしょうが、そのせいで購入者に余計な手間をかけさせているのはマイナス点です。
「聞くだけで英語が話せる」を強調しすぎ
「聞くだけで英語が話せる」というキャッチフレーズが一人歩きして、「楽に覚えられる」、「勉強しなくても覚えられる」といった印象を与えがちです。
そのせいでろくに努力もしないで、効果が出なかった、とクレームを言う人が出てくるのも無理はないでしょう。ネイティブイングリッシュは効果的な教材ですが、決してただぼーっとCDを聞いていれば自然に覚えられるような魔法の教材ではないです。
もちろん勉強も練習も必要です。そのことを肝に銘じておきましょう。
ネイティブイングリッシュのメリット
英会話を覚えるのに適したメソッドで教えている
日本人の大部分が英語を理論的に覚えようとしますが、それで話せるようになる人がほとんどいないのは誰の目にも明らかです。
試験で高得点を取るのが目的ならそれでもいいでしょう。でも英語の醍醐味は間違いなく会話にあります。その会話を覚えるのには、ネイティブが実際に使うフレーズを知るのが大切です。
ネイティブイングリッシュは、ただフレーズを並べただけでなく、様々なシーンで対応できるように実際のシチュエーションを想定して、会話を学んでいくことを基本にしているので、あとはそれに沿って勉強していくだけで間違いなくスキルアップが図れます。
コスパが最強
値段は送料無料で2万9800円(税込み)。これだけのボリュームと内容が揃っていて、この値段はかなりお得です。毎日1ページずつ勉強しても160日以上かかるので、160日英会話スクールや塾に通うことを考えたら、コスパは最高にいいことが分かるはずです。
2年間無料サポートがある
バイリンガルの講師が購入後2年間は無料でメールで教材に関する英語の質問に答えてくれます。もちろん24時間OK。疑問、質問があったら、なんでも専門家に聞いちゃいましょう。
60日間無料体験できる
実際に使ってみて効果がないと思ったら、注文日から60日以内ならいつでも返品が可能です。もちろんその際には全額保障されます。これならまずは体験のつもりで実際に試してみることができますね。60日間もあれば自分に合った教材かどうかも分かるはずです。
ネイティブイングリッシュの口コミ
ネイティブイングリッシュは購入者の男女1000人を対象とした2016年度の意識調査で各部門全てのランキングで1位を獲得したほどの評判を誇っています。
ネイティブイングリッシュのオリジナル教材であり、初代と二代目にあたる「エブリデイイングリッシュ・フレージーズ」は販売元のインフォトップで2013年に最も売れた英語の教材です。
その最新版にあたるネイティブイングリッシュも同様の人気を保っているのです。この業界においてこれだけ長く売れ続けている教材は大変珍しいです。
ネイティブイングリッシュはこんな人におすすめ
- 通勤、通学の時間を利用して英会話を勉強したい人
- 英会話学校に行く時間がない人
- 文法やTOEIC、TOEFLといった試験よりもリスニング力、会話力を伸ばすことが目的の人
- 映画を字幕なしで理解したい人
- 洋楽を和訳なしで理解したい人
- 海外旅行で使える英会話を覚えたい人
- ビジネスで使える英会話を覚えたい人
- 日本語訳した不自然な英語ではなく、ナチュラルな英語を覚えたい人
以上にあてはまる人はぜひとも試してみてください。
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