「リリーのすべて」は実話からインスパイアされた究極のアイデンティティーを求めた感動の物語です。性別を超えた愛情溢れる言葉が満載のこの映画では一体どんな英語の名言、名セリフが生まれたのでしょうか。まとめてみました。
リリーのすべての名セリフ
1、I love you, because you are the only person who made sense of me. And made me, possible.
リリー(エイナル・ヴェゲネル)のセリフです。
愛してる。だってあなたが私にとって唯一私の存在を理解してくれる人であり、可能性を持たせてくれる人だから。
the only person who+動詞で「~する唯一の人」という表現になります。
to make sense of ~で「~の意味を理解する」、「~を解明する」という意味になります。
2、Every morning I promise myself that I’ll spend the entire day as a man. But I think Lily’s thoughts, I dream her dreams. She was always there.
毎朝自分自身に約束するんだ、今日一日男として生きるって。でもリリーならどう考えるだろうかか僕は考えてしまうんだ。彼女の夢を僕は見るんだ。彼女はいつもそこにいたんだよ。
エイナル・ヴェゲネル(リリー)のセリフです。
thoughtは「思考」、「考え」を意味する名詞です。
3、 We went for coffee, and after… I kissed him. And it was the strangest thing. It was like kissing myself.
私はコーヒーを飲みに行って、それから私が彼にキスしたの。それは一番不思議な体験だった。まるで自分自身にキスするみたいに。
ゲルダ・ヴェゲネルがエリナルについて語るセリフです。
the strangest thingで「最も変なこと」、「最も不思議なこと」といった最上級のフレーズになります。
4、 I’ve only liked a handful of people in my life, and you’ve been two of them.
人生で僕は片手で数えられるほどの人しか好きになったことがない。そのうちに二人があなたたちだ。
ハンスのセリフです。
a handful of ~で「一握りの」、「少数の」という意味になります。
5、We were fooling in the kitchen. Einar was wearing his grandmother’s apron… We were just little boys, you know, playing around? Anyway, Einar just looked so pretty and… I had to kiss him! So, yes, I kissed Einar.
僕らはキッチンで遊んでいたんだ。エイナルはお婆さんのエプロンをしていた。僕らはまだ小さな少年だった。分かるでしょ、子供遊びってどんなものか? とにかく、エイナルがすごく可愛く見えて、キスせざるにはいられなかったんだ。そう、僕はエイナルにキスしたんだ。
ハンスのセリフです。
この場合の「anyway」は「とにかく」、「いずにしろ」といった文頭に使う言葉です。
6、You’re different from most girls. I feel I’d need to ask your permission before I kissed you.
君は普通の女性とは違うね。まるでキスする前に許可を得ないといけないように感じるよ。
ヘンリクのセリフです。
to be different from most +名詞で「大部分の~とは違う」というニュアンスになります。
7、
ゲルダ・ヴェゲネル: Exactly what happened last night? 具体的に昨晩はなにが起こったの?
エイナル・ヴェゲネル(リリー): There was a moment when I wasn’t me. There was a moment when I was just Lili. 自分じゃない瞬間があったんだ。僕はリリーになった瞬間が。
ゲルダ・ヴェゲネル: But Lili doesn’t exist. We were playing a game. でもリリーは存在しないのよ。私たちはただ遊んでただけ。
エイナル・ヴェゲネル(リリー): Something changed. 何かが変わったんだ。
there was moment ~で「~の瞬間があった」、「~のときがあった」というフレーズになります。
8、
ゲルダ・ヴェゲネル: Is there something you’d like to tell me? なにか私に言いたいことある?
リリー(エイナル・ヴェゲネル): Is there something you’d like to know? なにか知りたいことがあるの?
ゲルダ・ヴェゲネル: I’m your wife, I know everything. 私はあなたの妻よ。なんでも知ってるわ。
Is there something you’d like to~?で「~したいことがありますか?」という丁寧な疑問文になります。
9、
リリー(エイナル・ヴェゲネル): The fact is I believe that I’m a woman. 実は、私は自分のことを女性だと信じているんです。
ゲルダ・ヴェゲネル: And I believe it too. 私もそう信じてるの。
リリーとゲルダが医者に相談するときのセリフです。
the fact is ~で「実は」、「実際は」といった前置きのフレーズになります。
10、
ゲルダ・ヴェゲネル: You’re my whole life. It could kill you. あなたは私の人生なの。これ(手術)があなたの命を奪うことになるかもしれないのよ。
リリー(エイナル・ヴェゲネル): It’s my only hope. This is not my body. I have to let it go. これは私の唯一の希望だから。これは私の身体じゃない。解放してあげないと。
let it goには様々な意味がありますが、この場合は「自由にする」、「解放する」といったニュアンスで使われています。