ザ・イースト

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「ザ・イースト」は元FBI捜査官が企業に害を与える過激派グループの住処に潜入捜査をする物語です。過激派グループは悪徳の製薬会社や化学薬品の会社を襲撃し、その幹部たちに被害者と同じような苦しみを味あわせようとします。その中で印象に残ったワンシーンがこれです。

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「ザ・イースト」の名場面

化学薬品会社ホークストーンのサミットが行われたホテルに過激派グループが潜入したとき、視聴者は初めてメンバーのイジー(エレン・ペイジ)が実はこの会社の社長の娘だということを知ります。そこでイジーが久しぶりに自分の父親と対面を果たすシーンがこちらです。

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父親:Katie.

ケイティー(イジーの本名)

イジー(エレン・ペイジ):Hello, Dad.

こんにちは、お父さん。

父親:What are you doing here?

ここで何してるんだ?

What are you doing here? は「ここでなにをしてるんですか」という決まり文句です。よく使われるので暗記しておきましょう。

イジー:I set this up.

会いに来たのよ。

to set something upはいろいろな意味がありますがこの場合「~を準備する」、「セットアップする」といった意味になります。ここでの意味は二人の会合を「私が準備したのよ」という意味で使われています。

父親:You’re so different. Beautiful. Not that you haven’t always been beautiful. More beautiful in a dress. You’re a woman. All grown up.

とても変わったね。綺麗になった。昔は綺麗じゃなかったってことじゃないけど、ドレスを着てるともっと綺麗だね。女性だね。すっかり大人になった。

 父親:Where have you been?

(今まで)どこにいたんだい。

Where have you been?はしばらく会ってなかった人に使う質問文です。「最近どこにいたの?」、「いままでどこにいたの?」という意味で使います。

イジー:Around. Traveling.

その辺よ。旅してたの。

父親:Have you seen your mother? Does she know you’re back?

お母さんには会ったのかい。彼女はお前が戻ってきたことを知ってるのかい。

Have you seenyour mother? も現在完了形の文です。この場合も文の中に「最近」、「このごろ」といった意味合いが含まれています。

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イジー:I’m not back. And since when do you care about my mother?

戻ってないわよ。それにいつからお母さんのことが心配になったの。

父親:Looks like you stopped running with those freaks. Are you okay? Are you short on funds?

頭のおかしい奴らと付き合うのはやめたようだね。元気なのかい。お金がないの?

freakは「狂った人」、「変な人」、「頭のおかしい人」などを表すスラングです。

イジー: I don’t need anything from you. I came to ask you a question.

お父さんからはなにもいらないわ。一つ質問をしにきただけよ。

I came to +動詞で「~をしに来た」という意味になります。例えば「あなたに謝りにきた」という場合は、「I came to apologize to you」 になります。

父親:You came all the way to this hotel…and my company’s summit…to ask me a question. Shoot.

わざわざこのホテルまで、お父さんの会社のサミットまで質問をしにきたのかい。なんだね。

to shoot は「撃つ」といった意味ですが、 ここでは「(質問があるなら、言いたいことがあるなら)言ってみなさい」という意味で使われています。

イジー:Did you know Johnny Perkins died from brain tumors?

ジョニー・ペンキンスが脳に腫瘍ができて死んだこと知ってた

父親:Who the hell is Johnny Perkins?

誰だ、ジョニー・ペンキンスって。

Who is Johnny Perkins?という普通の文に「the hell」を加えることで、「誰だよ、そいつ?」という困惑を強調しています。

イジー:He died from cancer because the water in his house was filled with arsenic. He was four. And he lived in Ambler.

彼は家の水がヒ素だらけになったせいで癌になって死んだのよ。4歳だったわ。アンブレアに住んでたの。

to be filled with~で「~で一杯だ」、「~であふれ返る」という意味になります。

父親:What is this? Is this part of some rehab or something?

一体なんなんだ。リハビリの一環かなんかなのかい。

イジー: A lot of people have been hurt… because of what you’ve done. I just need to hear you say it out loud.

お父さんがしてきたことで、多くの人が病気になったのよ。お父さんの口から声を大にしてそう言ってもらいたいの。

父親: I’m not playing this game with you.

こんなゲームみたいなことはしないからな。

イジー: You know how they say two wrongs don’t make a right? I’d say whoever said that has never been wronged before.

他人が悪い事をしているからといって自分もしてもいいわけじゃない、って諺知ってるでしょ。その諺を作った人はきっと悪いことをされたことがないのよ。

Two wrongs don’t make a right.はアメリカの諺で「他人が悪い事をしているからといって自分もしてもいいなどいう言い訳は通じない」といった意味です。

ここでイジーは父親に注射を打ち、気絶させます。そのまま父親を会社の前にある汚染された湖に連れていくのです。 父親がやってきたことに対するイジーの静かな怒りを表現した見事なシーンでした。

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