「EnglishLive(イングリッシュライブ)の レベルは高いのか体験してみた」、「イングリッシュライブに体験入学した感想&評価まとめ」に引き続き、ネイティブ講師によるオンライン英会話EnglishLive(イングリッシュライブ)の突撃レポートをお届けします。今回はオンラインでやる会話のグループレッスンについてです。
EnglishLive(イングリッシュライブ)の会話クラスは平均して4、5名の小さなグループによって行われるのが基本です(別にプライベートレッスンもあります)。なにより便利なのが予約不要なこと。24時間いつでも30分ごとにクラスが開講するため、ネットがつながる環境とスピーカ&マイクの機能搭載のパソコン、タブレット、iPhoneがあればいつでもどこでも出席できます。
講師はもちろんネイティブの講師でアメリカ人、カナダ人、英国人、南アフリカ人などバッググランドは様々です。1回の授業は45分間。その中で事前に用意されたトピックについてディスカッションやプレゼンテーションなどをしていくのが流れです。
EnglishLive(イングリッシュライブ)のグループレッスンの内容
実際に様々なレベルのグループレッスンを受けてみました。レッスンを受ける前にそのクラスのトピックが分かるので苦手だったり、興味がなかったりしたら別のクラスを受けるのもいいです。
クラスが始まる前には開始時間がカウントダウンされるので分かりやすいです。もし遅れた場合は次のクラスが30分後にあるのでそれに参加しましょう。
こちらは中上級レベルのクラス風景。先生はハワイのマウイ島在住のナラーニ先生。
このときの生徒は6人で、アラブ系の生徒が1人、中国系が3人、日本人が僕を含めて2人というメンバー構成でした。参加する時間帯によって生徒の国籍も大分変わります。
特徴は画面右側に先生が書くノート機能が、画面左下にはチャット機能があることです。ノート機能は黒板のような役割を果たし、先生がそのときに説明したものをまとめていきます。一方のチャット機能は自分の言っていることが通じなかったときに使ったりしていました。
チャット機能
このほかに挙手機能、マイクのオンオフ機能などがあります。挙手機能は先生が「誰かこの文章を読んでくれませんか?」などというときに立候補するためです。誰も手が挙がらないときは先生が指名します。
このときのトピックはロッククライミング、スカイダイビングなどのエクストリームスポーツでした。写真を見ながら、そのスポーツに関する意見をそれぞれの生徒が言い、次に普通のスポーツとエクストリームスポーツを比較するといった内容でした。
例えばこのコーナーでは写真を見ながら、スポーツのルールを描写するというお題が出されました。ルールを英語で説明するのは結構難しかったです。
ただ、生徒みんなが上手にできるかといえばそんなことはなく、それぞれが自分の知っている単語を駆使してなんとか話すといった感じです。特にこの中上級レベルのクラスの生徒たちは全体的にあまり会話に慣れていない印象でした。
もしかしたらアジア系の生徒が多かったので文法の方が得意で、会話のレベルがそれに追いついていないのかもしれません。特に中国系の生徒は中国語訛りがひどく、ほとんど理解できないほどでした。
面白いのはクラス終了後、その先生の評価を学校側に送れること。そしてしばらくすると先生からも授業のフィードバックが送られてくることです。
授業中に生徒一人一人の発言をいちいち止めていると時間の無駄になるので、このフィードバックの中で、自分がどの部分を間違えたかなどを指摘してくれます。もちろんミスだけじゃなく、良かった点も挙げて褒めてくれます。
グループレッスンのレベルは受講しているコースのレベルに合わせたものになっていますが、あまりにも自分とのレベルがかけ離れている場合は会話だけ自分のコースとは別レベルのものをやることも可能です。
人によっては他の生徒のレベルが自分よりも高いほうがモチベーションになっていいという人と、あまりレベルが高いと恥ずかしいから自分と同じか下のレベルのほうが安心するという人がいるはずです。
グループレッスンは会員は毎月30回、無料体験中でも5回受けられるので、自分のスタイルに合ったベストなやり方で続けるのがいいでしょう。
もし同じ月に30回を使い切ってしまった場合は、追加でグループレッスンを購入することもできます。たまにはプライベートで会話をしたいという人も追加料金を払えば受講することができます。
最上級レベルに挑戦してみた
前回も紹介したようにEnglishLive(イングリッシュライブ)には16段階のレベルがあります。 その最高レベルが最上級です。もちろんこのレベルのグループレッスンも試してみました。このときのテーマは「疑いを表現する」。
この日の先生はジョディー先生。アメリカはニューヨーク出身の先生です。
クラスではまず次のような写真を見ながら、それぞれの生徒に信じるか信じないか、またどうしてそう思うのかなどを先生が質問していきました。
その後、疑わしいものに対して、「信じる」、あるいは「信じない」というときによく使える便利なフレーズが紹介されました。中には僕の知らないフレーズもありました。
また、ショートストーリーを読んで、そのストーリーについてのそれぞれの見解をディスカッションしました。その間にも先生は次々と生徒を指名し、また生徒たちも積極的に挙手していきます。
最後にやったのは、あるストーリーを聞き、生徒Aが生徒Bにそのストーリーの信じられる点、生徒Bが生徒Aに信じられない点について語るというもの。
そのストーリーというのは「会社経営に行き詰った男が翌日の午後4時までに電話がかかって来なかった場合、その会社は倒産する」というもので、「午後4時まで待っても電話が来なかったために男は絶望して会社のビルから飛び降りると、飛び降りている最中に電話の音がした」というコミカルな話でした。
正直、内容は最上級クラスにしては思ったよりは簡単でした。僕的には中上級クラスのスポーツのルールを解説するほうがずっと難しかったです。もしかするとトピックが具体的だったのと、質問やストーリーが分かりやすく、クラス運びがスムーズだったためかもしれません。その辺は先生の手腕ですね。
結局グループレッスン最上級のレベルってどうなの?
他のレベルと最上級レベルの一番の違いはおそらくクラス内容ではなく、生徒たちのレベルと積極性じゃないでしょうか。そのときの生徒は総勢6人。ブラジル人が2人、イタリア人が1人、タイ人が1人、インド人が1人、日本人が僕1人という構成でした。
自己紹介するときにはみんな「私はエンジニアです」、「僕はエコノミストです」、「私は教師です」といったようにアカデミックな人が多く、自分の意見もじゃんじゃん発言していました。
自分に質問が回ってきたときにできるだけ長く話そうとする彼らの意気込みもさすがです。みんな45分間のクラスの中でできるだけ積極的に参加しようとしていて勉強熱心なのが分かります。
僕も高学歴な人たちに負けていられないので挙手したり、質問したりなんかして参加しました。すると45分なんかあっという間に過ぎてしまいます。周りのレベルが高いと会話も進行もスムーズに行くために結構面白かったですね。
「すいません、質問の意味が分かりませんのでもう一度言ってもらえますか」といったことを言う人もいなかったし、みんなが授業に普通に付いて行けるので、時間内にやれることも増えていきます。当たり前のことを思い出したんですが、英語の授業が面白くなるのはやはり初級より、むしろ上級からなんですね。
もちろん誰でも最初は初級から始めていってやがて上級者になるわけです。中には面白くなる前に途中でやめてしまう人もいるでしょう。そういう人は本当にもったいないです。
言葉は覚えたら覚えただけ世界が広がります。音楽を聞いても、映画を見ても理解度が違います。だから「自分にもできる」と絶対に諦めないで、どんな方法でもいいのでぜひ英語を覚えていただけたら幸いです。