以前、一足先に「トイ・ストーリー3」や「トイ・ストーリー・オブ・テラー」を紹介していますが、今回は「トイ・ストーリー」の名場面から英語の名言をピックアップしていきましょう。
「トイ・ストーリー」はディズニーピクサーのCGアニメーションの成功のきっかけとなった作品で、世界中に根強いファンがいる名作です。
ある日、アンディの家に最新の玩具バズ・ライトイヤーが誕生日プレゼントとして来ます。それまでアンディのお気に入りの玩具といえば、ウッディでしたがいろんな機能を搭載したバズ・ライトイヤーが来たことで、ウッディは自分の地位の転落を予感します。ほかの玩具たちからもたちまち人気者になったバズ・ライトイヤーに対し、ウッディが強烈な嫉妬とライバル心を見せるのが次のシーンです。
トイ・ストーリーの名場面
ウッディ:All right, that’s enough! Look, we’re all very impressed with Andy’s new toy.
分かったから、もういいよ。アンディの新しい玩具のすごさは十分に分かったから。
to be impressed with~で「~に印象づけられる」というフレーズになります。
他の玩具:Toy?
玩具だって?
ウッディ:T-O-Y. Toy!
お、も、ちゃ、玩具だよ。
バズ・ライトイヤー:Excuse me, I think the word you’re searching for is “Space Ranger.”
ちょっとちょっと、それをいうなら「スペース・レンジャー」が君が言おう(探している)としている「単語」じゃないかなと思うんだけど。
to be searching for~で「~を探している」という意味になります。
ウッディ:The word I’m searching for I can’t say because there’s preschool toys present.
いや、僕が言いたい「単語」は、子供たちがいるからここでは言えないけどね。
preschool は「就学前」を意味し、「保育園」や「幼稚園」などの時期を指します。preschool toys はこの場合、「学校にも行かないほどの年齢の子供(玩具)たち」を意味します。
他の玩具:Gettin’ kinda tense, aren’t ya?
二人ともなんだか熱くなってきてるね。
kindaは「kind of」の省略系で会話文でよく使われます。この場合は、「なんだか」、「ちょっと」などのニュアンスになります。
他の玩具:Mr Lightyear, now, I’m curious. What does a Space Ranger actually do?
ミスター・ライトイヤー、知りたいんですけど、スペース・レンジャーって実際なにをするんですか。
to be curiousで「好奇心がある」という意味になります。
ウッディ:He’s not a Space Ranger! He doesn’t fight evil or, or shoot lasers or fly!
彼はスペース・レンジャーじゃないって。悪者とも戦わないし、レーザーも撃たないし、飛ばないから。
バズ・ライトイヤー:Excuse me.
ちょっと待ってくれたまえ。
ここでバズ・ライトイヤーは自分の力を証明するために実際に部屋の中で飛んで見せます。その格好いい姿に玩具たちは大喜びなりますが、ウッディだけは余計に不快になります。
他の玩具:Whoa!
すごいなあ。
他の玩具:Oh, wow, you flew magnificently!
わぁ、君は格好良く飛んだねえ。
magnificentlyは「壮大に」、「高貴に」、「最高に」といった意味の副詞です。
他の玩具:I found my moving buddy.
私、感動しちゃったよ。
バズ・ライトイヤー:Thank you. Thank you all. Thank you.
ありがとう。みんなありがとう、ありがとう。
ウッディ:That wasn’t flying! That was… falling with style.
あんなの飛んだことにならないよ。あれはスタイリッシュに落ちただけだよ。
to flyが「飛ぶ」という意味になるのに対して、 to fallで「落ちる」という意味になります。
物語の終盤で再びバズ・ライトイヤーが空を飛ぶシーンがあります。そのときまでには二人はすっかり仲良しになり、お互いを命がけで助けようとします。実際に空を飛んで自分を助けてくれたバズ・ライトイヤーにウッディは次のように言います。
ウッディ:Hey, Buzz! You’re flying’!
ヘイ、バズ、君は空を飛んでるじゃないか。
バズ・ライトイヤー:This isn’t flying. This is falling with style. To infinity and beyond!
これは飛んでるんじゃないよ。スタイリッシュに落ちてるんだよ。無限の彼方へ!
序盤のセリフを終盤に引用してくる見事なセリフの構成でした。