「ベイマックス」の天然キャラといえばヒロの叔母さんキャスではないでしょうか。感情的な性格の持ち主で、あるときはヒステリックに、またあるときは優しさ溢れる彼女は劇中、一体どんなセリフを喋っていたのでしょうか。 キャス叔母さんの英語の名セリフ&名言をまとめてみました。
ヒロがロボット・ファイトの騒動の後、タダシと共に警察のお世話になると、キャス叔母さんは警察署まで車で二人を迎えに行きます。そのシーンがこちら。
ベイマックスの名場面
キャス:Are you guys okay? Tell me you’re okay…
二人とも大丈夫? お願いだから大丈夫って言ってちょうだい。
「you」はもともと単数形でも複数形でも使えますが、you guysとすることで「you」が複数形であることを強調することができ、「あなたたち」という意味になります。
ヒロとタダシ:We’re fine. We’re okay.
大丈夫だよ。大丈夫だから。
キャス:Oh Good. Then what were you two knuckle heads thinking?! ………For 10 years, I did the best I could to raise you. Have I been perfect? No! Do I know anything about children? No! Should I pick a book on parenting? Probably! Where was I going with this? I had a point…
まったく。だったら、あなたたち一体なにを考えてたの? 私は10年間、ベストを尽くしてあなたたちを育ててきたの。私は完璧な親だったかって? いいや。子供たちのことをなにか知ってるかって? 知らないわ。子育ての本でも読んでればよかった? 多分ね。私は何を言ってたんだっけ。言いたいことがあったのに。
Where was I? やWhere was I going with this?はこの場合、「何を話してたんだっけ?」といった意味になります。pointはこの場合、会話の「要点」を指しています。
タダシ: Sorry.
ヒロ: We love you, Aunt Cass.
ごめんなさい。
叔母さん、愛してるよ。
キャス:I love you too!……I had to close up early because of you two felons on beat poetry night. …….Stress eating because of you! Come on, Moty! This is really good!
私だってあなたたちのことを愛してるわよ。二人の犯罪者がビート詩人会に行ったせいで、早く(店を)閉めないといけなかったんだから。ストレスで食べてるんだからね。あなたたちのせいよ。行くわよ、モチ(猫)! ああ、美味しい。
felonは「犯罪者」、「重罪を犯した者」などの意味があります。beat poetry は50年代から60年代の俗に言うビート・ジェネレーション(主にヒッピー)の作家たちによる文章のスタイルで、彼らが行っていた詩の朗読会などの活動をbeat poetry readingといいます。
キャスはロボット・ファイトやヒロとタダシの二人を当時のヒッピー文化と比較して話しています。 because of youは「あなたのために」、「あなたのせいで」、「あなたが原因で」といった意味合いになります。
ヒロやタダシの不良行為をしかりつけたかと思えば、ヒロが大学の発表会で成功を収めると、キャスは大喜びして二人を祝福します。そのシーンがこちら。
キャス:Alright geniuses! Let’s feed those hungry brains. Back to cafe, dinner is on me!
それじゃあ、天才のみなさん。お腹をすかせた脳みそに栄養を与えましょう。カフェに戻るわよ。夕食は私のおごりよ。
to feed は「食べ物を与える」、「食べさせる」などの意味があります。
dinner is on meやIt’s on meということで、「私がおごるよ」というフレーズになります。
フレッド:Yes, nothing is better than free food.
やったあ、タダ飯よりいいものはないね。
nothing is better~で「~よりいいものはない」、「~よりましなものはない」といったフレーズになります。
タダシ:Aunt Cass…- We’ll catch up, okay?
キャス叔母さん、僕らは後から行くよ、いいでしょ?
catch upはこの場合、「追いつく」、「後から行く」というニュアンスになります。
キャス: Sure.I’m so proud of you! Both of you!
もちろん。もうすごく誇りに思うわ。二人ともよ。
to be proud of someoneで「誰々を誇りに思う」となります。
続いて火事でタダシが亡くなった後、ヒロが部屋に閉じこもっているシーンを見てみましょう。さすがのキャスもこのときばかりはどのようにヒロに接していいか分からない様子。それでもなんとか持ち前の明るさで接しようと努めます。
キャス:Hey…
ねえねえ。
ヒロ:Hey, Aunt Cass.
ああ、キャス叔母さん
キャス:Mrs. Matsuda’s in the cafe. She’s wearing something super inappropriate for an 80 year old. It always cracks me up.You should come down.
松田さんがカフェにいるわよ。彼女、80歳にしてはありえない(派手な)格好してるの。いつも大笑いしちゃうよ。ねえ、あなたも降りてきなさいよ。
inappropriateは「不適切な」という意味になります。よく日本人が間違いがちなのは、an 80 year oldで、この場合は「80歳の人」というひとつの名詞であるため、「year」は単数形になります。80が複数のために、「year」を「years」としてしまわないように注意をしましょう。to crack someone upはこの場合「誰々を爆笑させる」という意味になります。
ヒロ:Maybe later.
後で行くよ。
キャス:Oh, the university called again. It’s been a few weeks since classes started,but they said its nottoo late to register.
そうだ、大学からまた電話があったわよ。クラスが始まってから何週間か経ったけど、まだ入学するには遅くないって言ってた。
ヒロ:Okay, thanks.I’ll think about it.
分かったよ、ありがとう。考えておくよ。
ユーモアを交えて落ち込んでいるヒロを励まそうとするキャスの優しさが分かる名シーンでした。
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