「ザ・セッションズ」は子供の時から首から下が動かせず、ベッドで寝たきりのマーク・オブライエンと身体障害者に性の介護をするセックス・セラピストのシェリルの心と体の交流を描いた感動作です。そんな「ザ・セッションズ」の英語の名セリフを紹介します。
「ザ・セッションズ」の名場面
劇中のセリフには大きな障害にも卑屈にならずユーモア溢れるマーク・オブライエンの性格とシェリルの優しさを表したセリフで溢れています。
ある日、マーク・オブライエンのところに昔の介護師でマーク・オブライエンが恋心を抱いていたアマンダが突然姿を現し、ドイツに行くことを告げます。以下はそのときの会話です。
マーク・オブライエン: I haven’t seen you in a while.
久しぶりだね。
*haven’t seen someone in a whileで「誰々に会うのが久しぶり」、または「長い間誰々に会っていなかった」という意味になります。
アマンダ:I know. I’m sorry.I’m…. I’m going to Germany. So I wanted to say goodbye to you befor I left.
本当ね。(長い間会えなくて)ごめんね。実は私、ドイツに行くの。だから行く前にさよならを言いたくて。
マーク・オブライエン: Why are you going to Germany?
なんでドイツに行くの?
アマンダ:To study German.
ドイツ語を勉強しに。
マーク・オブライエン:For how long?
どのくらい。
アマンダ:One or two years, may be. But, you know, we should keep in touch.
おそらく1年か2年。だけど、連絡取り合いましょう。
keep in touchは「連絡を取り合う」、「接触を保つ」という意味になります。
マーク・オブライエン:Yeah, but why go to Germany? It’s the only place in the world where humor is forbidden.
でも、なんでよりによってドイツなの? 世界で唯一ユーモアのない国だよ。
to be forbideenは「禁止されている」、「許可されていない」という意味になります。この場合は直訳すると「ユーモアが許可されない国」となります。
以上の会話はマーク・オブライエンのユーモアや性格を上手く表す会話でした。
マーク・オブライエンはある日、普段はセラピーのときにしか会わないシェリルをデートに誘います。以下は野外のテラスでコーヒーを飲む二人の会話です。
マーク・オブライエン:If an old girlfriend from school you hadn’t seen for years… showed up here suddenly, like, right now…. how would you introduce me? As your boyfriend?
もし長い間会っていない学生時代のクラスメイトが今突然現れたら、なんて言って僕を紹介する? 君の彼氏って紹介する?
if +動詞過去… Would you +動詞原型 ? で「もし~だったら、あなたはどうする?」といった非現実的な仮定法になります。
シェリル:As my husband. I mean, why not go all the way?
私の旦那って紹介するわ。どうせならそこまで言わないと。
マーク・オブライエン:Really?
本当に?
シェリル:We’re pretending, right? So…. sure.
カップルのフリをするわけでしょ。それならもちろんするわ。
*pretendは「フリをする」という意味になり、空想上の話をするときなどに持ちいります。
以上の会話ではマーク・オブライエンの質問に対するシェリルの気の効いた切り返しがすばらしかったです。空想上の話にちゃんと付き合ってあげる、それもロマンチックな答え方をした名セリフでした。