「シュガーラッシュ」はゲームの世界を舞台としたファンタジーアドベンチャーで日本でもお馴染みのストリートファイターやソニックなどのキャラが友情出演しているうえに、登場人物たちによる会話も面白いセリフが満載です。中でも特に印象に残ったシーンをピックアップしてみました。
シュガーラッシュの名場面
「シュガーラッシュ」とは劇中に出てくるゲームの名前で、作品の本題は「Wreck it Ralph 壊せラルフ」です。
物語りはなにも「シュガーラッシュ」のゲームの中だけで進むわけではないのですが、日本語では「壊せラルフ」と付けるよりしっくり来るという判断なのでしょうか。
壊し屋のラルフは悪役で、孤独な生活からおさらばして、ヒーローになろうとヒーローメダルを求めて様々なゲームの中に進入します。やがてたどり着いたのが「シュガーラッシュ」の世界の中。そこでお転婆の女の子、ヴァネロペと知り合います。そのシーンがこちら。
ヴァネロペ:Hello.
ハロー
ラルフ:Man, you scared me, kid. I nearly soiled myself.
おい、びっくりしたじゃないか、お嬢ちゃん。もうちょっとで洩らすところだったよ。
to soil oneselfで「ウンチを洩らす」という意味になります。
ヴァネロペ:What’s your name?
あなたの名前はなんていうの?
ラルフ:Ralph. Wreck-It Ralph.
ラルフ、レック・イット・ラルフだよ。
ヴァネロペ:You’re not from here, are you?
あなた地元の人じゃないでしょ。
ラルフ:No, well, yeah. I mean, I mean not from right in this area.I’m just doing some work here.
うん、いいや、っていうかこの地区の人間じゃないけどね。仕事をしてるんだよ。
ヴァネロペ:What kind of work?
なんの仕事?
What kind of~で「どんな種類の~」といった質問文になります。
ラルフ:Some routine candy tree trimming.You probably want to stand back.In fact, this whole area is technically closed while we’re trimming.
いつものキャンディツリーの刈り込みしているんだよ。遠くにいたほうがいいよ。我々が刈り込みをしているときは、この辺りは厳密には立ち入り禁止だよ。
trimmingには「トリミング」、「整理」といった意味があり、この場合は「刈り込み」といった意味で使われています。
ヴァネロペ:Who’s “we”?
我々って誰のこと?
ラルフ:Candy tree department.
キャンディツリー部署だよ。
ヴァネロペ:Where is everybody else?
ほかの人たちはどこにいるの?
ラルフ:It’s just me today.
今日は俺だけさ。
ヴァネロペ:So you just meant like the royal “we”?
だったら我々って「ロイヤルウィー」っていう意味?
royal weとはどこかの団体、機関などを代表して「私たち」と複数形にして言うことを指します。もともとは王室の人たちなどが国民を代表して「私たち」と言うことからそう言われるようになった表現です。
ラルフ:Yep. That’s right.
まあ、そうだね。
ヴァネロペ:Hey, are you a hobo?
あなた、浮浪者なの?
hoboは「放浪者」、「浮浪者」、「風来坊」など様々な意味があります。
ラルフ:No. I’m not a hobo,but I am busy. Okay? So you go home.
違うよ、浮浪者じゃないよ。俺は忙しいんだよ、いいかい? お家に帰りな。
ヴァネロペ:What’s that? Didn’t hear you. Your breath is so bad it made my ears numb.
なんて? 聞こえなかった。あなたの口が臭すぎて、耳がしびれちゃったよ。
numbは「麻痺している」、「しびれている」といった形容詞です。
ラルフ:Listen, I tried to be nice.
いいかい、せっかくこっちは親切にしてるのに。
ヴァネロペ:I tried to be nice.
こっちは親切にしてるのに。
ラルフ: You’re mimicking me.
俺の真似してるんだな。
to mimickで「物まねする」といった意味になります。
ヴァネロペ: You’re mimicking me!
俺の真似してるんだな。
ラルフ: Okay.
分かったから。
ヴァネロペ: Okay.
分かったから。
ラルフ:That is rude, and this conversation is over.
失礼だぞ。もう話さない。
rudeは「失礼」、「無作法」といった形容詞です。
ヴァネロペ:And this conversation is over. I wouldn’t grab that branch if I were you.
失礼だぞ。もう話さない。私だったらその枝は掴まないけどね。
If I were you I wouldn’t +動詞で、「私があなただったら、~しない」といった仮定文になります。
ラルフ:I’m from the candy tree department, so I know what…
俺はキャンディツリー部署の人間だぞ、それぐらい分かっている、、、
ヴァネロペ:It’s a double stripe. Double stripes break. Guh-doy! Why are your hands
so freakishly big?
ダブルストライプの枝だよ。ダブルストライプは折れるんだから。なんであなたの手はそんなに変なふうに大きいの?
ラルフ: I don’t know. Why are you so freakishly annoying?
知らないよ。なんで君はそんな変なふうに嫌味なんだい?
ヴァネロペ:Why are you so freakishly…Sweet mother of monkey milk! A gold coin!
なんであなたはそんなに変なふうに、、、、うわああ、やったあ、ゴードルコインだ。
ラルフ:Don’t even think about it.That is mine.
変な考えを起こすなよ。それは俺のだからな。
Don’t even think about itは直訳すると「そんなことは考えることすらするな」という意味で、何か悪いことをしようとしている人に対して「やめておけよ」と忠告するときによく使われる表現です。
ヴァネロペ:Race you for it! Hey!
(どっちが獲るか)競争しよう。
ラルフ:I don’t have to race for it because it’s mine!
競争なんてする必要ないさ。俺のなんだから。
ヴァネロペ:Double stripe!
ダブルストライプだって。
ラルフ:Come back here!
戻って来いって。
ヴァネロペ:The winner!
勝った!
ラルフ:Give it back! Give it! Whoa!
返せよ、返せって。こら。
ヴァネロペ:Double stripe. Thank you!
ダブルストライプ、ありがとう。
ラルフ:Wait! Let me talk to you for one second. Okay. Here’s the thing.I’m not from the candy tree department.
こら、ちょっといいから聞いてくれって。わかった。実は俺はキャンディツリー部署の人間なんかじゃないんだ。
ヴァネロペ:Lying to a child. Shame on you, Ralph.
ラルフ、子供に嘘をつくなんて恥ずかしいよ。
Shame on youは、恥ずべきことをした人にいる言葉です。
ラルフ:But I wasn’t lying about the medal. That is my medal! That’s why I was climbing the tree. It’s mine! It’s precious to me. That thing is my ticket to a better life.
でもメダルについては嘘をついてないよ。俺のなんだ。だから木を登っていたんだよ。俺のなんだから。大事なんだよ。それがよりよい人生への俺のチケットなんだ。
ヴァネロペ:Yeah, well, now it’s my ticket.
そっか。じゃあ、もう私のチケットだね。
ラルフ: What the…
なんだって、、、
ヴァネロペ:See you, chump!
またね、チャンピオン
ラルフ: Come back! I’ll find you! I will find you!
戻ってこい。ぜったいに捕まえるから。捕まえるからな。