美しい絵の崩壊

「美しい絵の崩壊」は二人の中年女性ロズとリルとそのお互いの息子たちとの禁断の恋を描いた物語です。年齢が離れているため最初から終わりが見えている儚い愛を女性目線で追っていくのがポイントです。

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美しい絵の崩壊の名場面

ロズとリルは美しい中年女性。その二人のもとに生まれたトムとイアンもまた美男子。親同士が親友なら息子たちもまた親友で4人で集まっているうちにいつしか距離が急接近していきます。 ロズとリルはお互いの息子と付き合い始めてからやがて自分の気持ちを打ち明けます。そのシーンがこちら。

リル(ナオミ・ワッツ):How are you feeling?

気分はどう?

ロズ(ロビン・ライト):Good.

いいわよ。

リル(ナオミ・ワッツ):Yeah.. Me too.

そうよね。私もいい気分なの。

ロズ(ロビン・ライト):Yeah.

そうね。

リル(ナオミ・ワッツ):In fact, I..  I can’t remember being this happy.

っていうか、こんなに幸せな気分になったのなんて思い出せないの。

in factは「実は」、「実際は」などの意味があります。to remember +動詞進行形で「~するのを覚えている」という表現になります。リルは早いうちに夫を亡くしていたため、恋する喜びを忘れていたといいたかったのです。

ロズ(ロビン・ライト):I know.

分かってるわ。

リル(ナオミ・ワッツ):It’s scary.

怖いわ。

scaryは「怖い」、「恐ろしい」という意味の形容詞です。

ロズ(ロビン・ライト):Very.

すごくね。

リル(ナオミ・ワッツ):I don’t want to stop. I don’t see why we have to.

(付き合うのを)止めたくないの。止める理由なんてないもの。

I don’t see why~で「~の理由が見当たらない」といった言い回しになります。

ロズ(ロビン・ライト):I’m sure they’ll get bored of us soon enough.

私たちなんて絶対すぐに飽きられるわ。

to get bored of someone で「誰々のことを飽きる」、「誰々のことにうんざりする」という意味です。形容詞+「enough」で「十分に~だ」といった表現です。この場合、「すぐにでも」といった意味になります。

リル(ナオミ・ワッツ):Bound to.

そういう運命よ。

bound to+動詞で「~しなければならない」、「~する運命にある」といった意味になります。

自分よりはるかに若い男を好きになった女性がやがて捨てられる運命にあると知りつつ、今の幸せを噛みしめていようとしているのが分かる名シーンでした。